産後うつを疑われ受診した話②
心療内科を予約したのは5月はじめ。
それでも予約で埋まっていて初診は6月はじめが最速だった。
そして、心療内科という手段にたどり着くまでの道のりも長かった。
元々は幼児の産後からお世話になっていた支援センターの先生に相談したのがはじまり。
体重が減り、重だるさがひどく、なによりイライラしたり鬱々とした気持ちになると幼児にキツく当たってしまう。
まだ入園前の幼児と生まれたばかりの乳児の世話をしていて、余裕がなかった。
二人とも一時保育にも預けてみたが、二人とも風邪をもらってしまい、わたしにも感染。
病気にかかりながら病気の子供達を看病するほどしんどいことはない。
楽をしようとして、3倍返しをくらうような気持ちになって、結局預けることも辞めてしまった。
このままじゃ幼児が歪んでしまう。
そうなるくらいならわたしが消えて無くなって、新しいお母さんに育ててもらった方がいいのかもしれない。
そこまで思いつめていた。
そんな思いを支援センターの先生(助産師の資格をもつ)に相談すると、産後うつか育児ノイローゼの気があると告げられた。
話はここで聞くことはできるけど、お薬とかも使ってみることも必要かもしれない、と。
でも、問題はここからだった。
「先生。それじゃあわたしはどこに行ったらいいのでしょうか」
「ごめんなさい、ここでは紹介はできないの。●●市には、ネットで検索するとたくさんでてくるから、選んでいってみてほしい」
紹介はできない、の言葉に落胆したのは覚えている。
どこへいったらいいかわからないから相談しているのに、結局はこの先は自分で調べないといけない。
しかも、産後うつとなると専門がどこかもわからない。
産後うつを発症する人の多くは産後1ヶ月以内が多いことから1ヶ月健診や地域の保健師訪問などで発見、対応してもらえる話は聞く。
産後4ヶ月までならママと赤ちゃんが一緒に寝泊まりしてお世話になれる施設の利用だってできる。
だけど、すでにわたしは産後6ヶ月を過ぎていた。
しかも、二人目で正常なお産。
保健師訪問もなく、地域のサポーターがプレゼントをもって来ただけだった。
産科に相談するべきか、心療内科なのか、精神科なのか。
どこにも受け皿がない気がして、 取り残されたような孤独を感じた。
支援センターに貼られたポスターには
妊娠から出産、子育てまで「切れ目のないサポート」とあるのに
切れてるじゃん、という気持ちが残った。
つづく。