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(旧ブログ名:ただの主婦がブログをはじめてみた)

因縁の相手(チキンラーメン)食べてみた

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やつ(チキンラーメン)との因縁が生まれたのは長女を妊娠して間もない頃のこと。


はじめての妊娠、はじまったつわり、それでも妊娠前と変わらず会社へ行く日々。


その日の仕事終わりはどうにもつわりがしんどく、寝室に倒れ込んでいた。


夫が帰宅し、つわりで気持ち悪くて晩ご飯が作れそうにないことを告げると、了承してくれて、自分のは自分で用意するとのことだったので、わたしはそのまま寝室でうなだれていた。


その頃は2LDKのアパート暮らしで

キッチンのとなりはドア一枚ですぐ寝室のような間取りだった。


自分の口からわきでるよだれにも気持ち悪くなりながら寝ていたら、突然「やつ」の匂いがわたしをおそってきた。


そう、夫は鍋でチキンラーメンを作っていた。



換気扇は回しているのだろうけど、廊下がない間取りのタイプの我が家はキッチンのにおいが家全体に回りやすい。


チキンが

チキンが

チキンが

せめてくる。


つわりでなによりもわたしは匂いに敏感になっていて、スーパーで玉ねぎをみかけるだけで吐きそうになったりしていた。


今思えば夫にはまるで悪気はなかったのはわかるけど、この時のわたしはもうつわりの辛さでおかしくなってたので


「匂いが!!無理!!なんでチキンラーメンなの?!よりによってチキンラーメンなの?!わたしがつわりしんどいの知ってるじゃん!寝室まで匂いすごいんだけどおおおおおおおおおおお!!?!」と半泣きで夫を睨みつけ罵った。




それ以来、夫がチキンラーメンを食べることはなかった。笑



あれから◯年…


次女を生み、会社勤めをやめ家にいる時間が長くなったわたしはお昼にテレビをみる機会が増えた。


そして、ガッキーがCMをしているチキンラーメンをみて、なんだか無性に食べたくなってきた。


元々、チキンラーメンには憧れがあったのだ。

小さい頃からインスタントラーメンは人並みに食べていたが、実家ででてきたのは鍋でつくるタイプばかりだった。


鍋も使わず丼ぶりの中にラーメンとお湯をいれて蓋をしてつくる袋インスタントラーメン。

しかも、卵ポケットに卵を落とせばCMのあれが食べられる。


大人になった今こそ、あの夢叶えてみよう。

そして、因縁のチキンラーメンと和解をしよう。



週末の買い出しでチキンラーメンを購入したわたしは意外といいお値段なことにびっくりした。(もうちょい安いかと思ってた)


月曜日、長女は幼稚園

次女はお昼寝。


絶好のチキンラーメン日和!

いざ、卵ポケットに卵イン!

お湯をかけて、ふたをして…3分まって


いざ!!










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おもってたんと違う。



白身を白にするにはたぶんちゃんとお湯をかけなきゃいけなかったのね。

あと黄身のズレかた!!



気を取り直してまずは匂いを嗅いでみる。


…いたって普通。

チキン全開の匂いではあるけど、あの時嗅いだ匂いとはまるで違う。

チキンはせめてこない。

その辺散歩してるようだ。


おそらく夫は鍋で煮込んでいたから余計に匂いが増していたのかもしれない。



じゃあ、肝心の味は?


むかーし独身時代にオットが作ったカップラーメンタイプのチキンラーメンをひとくちもらったことはあったが、それ以来食べていない。


うん、普通においしい。

しかし今まで食べていたラ王やマルちゃん製麺のようながっつり主食ラーメンではないのだと理解した。


これは…おやつ!

おやつラーメン!!



夫が小さい頃友達の家にいったらチキンラーメンがおやつに出てきたことがあると言っていたのもうなづける。


わたしも昔駄菓子屋でこんな味のたべたなぁ…なんて懐かしい気持ちが蘇った。


数年前の夫よ、ごめん。

つわりのない状態で対峙したチキンラーメンは、決して悪い奴じゃなかった。




というわけで、汁までおいしくいただき

わたしとチキンラーメンは無事に和解した。

あと4食残っているので、夫やこどもたちにもチキンラーメンを解禁しようと思う。