産後うつを疑われ受診した話⑤
カイロプラクティックを予約しよう!
思い立った瞬間に電話をかけ、以前受診したことがあることを伝えると、優しい口調の受付の女性が明るく親身に対応してくれた。
託児で幼児と乳児をお願いしたい旨を申し出ると、「3歳のお姉ちゃんは前に来てくれた時赤ちゃんだった◯◯ちゃん(幼児の本名)ですか?大きくなりましたね!」と。
なんというか、その受付の女性からの声かけを聞いた瞬間に
あぁ、わたしはこういう声かけが欲しかったんだなとすごく安心したのを今も鮮明に覚えています。
心療内科の人たちも確かに優しかった。
こればかりは相性もあるし、一概にはいえないけれど
少なくとも、その受付の女性と話した時にわたしは
「産後のお母さん」に寄り添ってくれようとする気持ちが
診療の予約の電話という事務的にもなりがちな短い時間の中のやりとりでも感じることができた。
相変わらず体のダルさ、止まらない咳などの体の辛さはあったけど、気持ちが少し上向きになって
受診の日を心待ちにした。
受診当日、子どもたちを預けて先生に診てもらう。
自覚のある症状を尋ねられ
とにかく咳が止まらなくてずっとつらいこと、体が重だるいこと、雨の日に腰痛が辛いことを告げた。
でも、なんとなく、体のことだけのほうがいいよねと、気分の落ち込みのことは言えないでいた。
全身を触診して確認したあと、先生からは意外な言葉が飛び出した。
「確かにろっこつも良くないし、骨盤もたかさが違うし、尾骨もずれてるし、子宮の戻りも左右で差がある。けどね、一番重症なのは…頭です。」
頭?産後なのに?
先生は続けた。
「頭がとにかくかたくなってるね。一番重症。今日は全身やるけど頭を特に重点的にやるのと、次にひどいろっこつをやるね。」
つづく